当院の治療方針
- 症状が落ち着くまで、内服薬で治療します。
- 症状が強い場合には、注射を行うこともあります。
- 塗り薬はかゆみを一時的に軽くしてくれますが、塗り薬だけでは蕁麻疹の症状を抑えられません。
- 症状が1ヶ月以上続いている慢性じんましんの場合は、内服薬を長期間続けます。
- 薬を内服しても症状が治まらない場合は、薬の種類を変えたり、量を増やしたりします。
- じんましんの症状が悪化する原因や刺激を避けるようにします。
ケアのポイント
- 内服薬で症状がおさまっても、すぐに飲むのを止めず、指示があるまで続けてください。
- 急性の蕁麻疹を繰り返す場合は、原因として何か心当たりがないか、さがしてみてください。
じんましんについて
多くの場合は原因がはっきりしませんが、一部で原因が分かる場合もあります。特定の食べ物や、環境や動物に触れた後に出てくるアレルギー性のじんましんでは、血液検査で原因を確認することができます。皮膚をこすった部分に出る人工じんましん、冷たい刺激で出る寒冷じんましん、かぜをひいた後にでてくる感染性じんましん、汗をかくと出るコリン性じんましんなどがあります。特殊なじんましんとしては、くちびるやまぶたが赤くはれる、血管性浮腫、解熱鎮痛剤を内服すると出るじんましんなどがあります。
食品に含まれる成分で、じんましんを起こしやすいものもあります。生しいたけを食べた後にでてくるシイタケ皮膚炎は、じんましんに似ています。また、鮮度のおちた魚(とくにヒスチジンを多く含むサバなど)を食べて「あたった」場合に、じんましんが出ることがあります。